会長挨拶

いわて糖尿病療養指導士認定制度につきまして

 謹啓 陽春の候、皆様におかれましてはますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
 さて私儀、岩手医科大学 内科学講座 糖尿病・代謝内科分野に着任して半年あまりと、岩手にお世話になってまだ日の浅い身ではございますが「いわて糖尿病療養指導士認定制度」の会長にご推挙いただきました。前任の引地 勲会長や理事の皆様が礎を築いてこられた本制度がさらに発展し、会員の皆様の診療レベルの向上を通じて地域の患者様に貢献できるよう世話役に徹する所存でございますので、今後もご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 糖尿病医療はチーム医療が最も重要な領域のひとつです。良好な血糖コントロールの維持には、患者様自身に糖尿病について理解していただき、日々の生活の中での自己管理を促すよう療養指導を行っていかねばなりません。したがって糖尿病医療では、コメディカルの方々が大きな力を発揮することは言うまでもありませんが、特に糖尿病を専門とする医師が少ない岩手県は、療養指導士の果たす役割が重要な地域と言えます。
 こうした状況を鑑みまして、2009年に本県独自の地域糖尿病療養指導士(ローカルCDE)制度が発足し、現在約400名のいわて糖尿病療養指導士(CDEいわて)にご活躍いただいております。近年、日本糖尿病協会により、ローカルCDEの活動支援を目的としたCDEネットワークが発足し、ますますローカルCDEは糖尿病地域医療においてその活躍が期待されています。これから糖尿病の療養指導に関する正しい知識を有する医療関係者の方々がその力を発揮される場は、さらに広がっていくものと考えております。
 CDEいわての皆様、並びに糖尿病にかかわる皆様におかれましては、岩手県の糖尿病医療の一層の充実を目指して、本年度も講習会等にご参加をいただきますよう是非ともお願い申し上げます。

謹白

2014年 5月 吉 日
いわて糖尿病療養指導士会 会長

石垣 泰

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